WEBサイト構築費用は?安く抑えるコツや、作成後の「メンテナンス費用」を解説

WEBサイトの構築を検討しているものの、どれくらいの費用がかかるのか疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。
WEBサイトの構築は、専門の制作会社などへ依頼することが多いため、実際にどれくらいの費用がかかるのかを把握しておく必要があります。
本記事では、WEBサイトの構築費用を依頼先別やサイトの種類別にご紹介します。

【依頼先別】WEBサイト構築費用の相場

WEBサイトの構築を外部に委託するにあたって、主な依頼先となるのは「制作会社」「広告代理店」「フリーランス」「CMS」の4つです。

WEBサイトの構築依頼が初めての方は、以下の依頼先別の費用をおさえておきましょう。

依頼先 構築規模と費用
制作会社 中規模~小規模:10万円~350万円

大規模    :100万円~500万円、もしくはそれ以上

広告代理店 ホームページ構築費用:制作会社とほぼ同額

仲介手数料     :構築費の2~5割

フリーランス 中規模~小規模:10万円~20万円

大規模    :対応可否も含め個人差が大きい

CMS 初期費用 :数万円~10万円

月額利用料:5,000円~30万円

制作会社

制作会社にWEBサイトの構築を依頼する場合、小規模から中規模程度であれば費用は10万円~350万円ほどです。ページ数やデザイン、搭載する機能によって費用が変動するため、価格幅が大きい傾向にあります。
大規模なWEBサイトを構築する際には、低額なケースであっても、100万円以上はかかることがほとんどです。仕様によっては、500万円を超えることもあります。
また、制作会社にWEBサイトの構築を依頼すると、以降の更新作業の依頼も必要です。更新作業の費用相場は1ページあたり20,000円~30,000円であるため、制作会社に依頼する際には更新の費用もかかることを視野に入れて検討してください。

広告代理店

広告代理店にWEBサイトの構築を依頼する際、制作費用のほかに仲介手数料がかかります。広告代理店を経由して別の制作会社にホームページの構築を委託するため、仲介手数料が発生してしまうのです。

つまり、「ホームページ構築費用+仲介手数料」の2つのコストがかかります。仲介手数料の額は、ホームページ構築にかかった費用の2~5割程度です。直接ホームページ制作会社に依頼する場合と比較すると、割高になりやすいのが難点です。しかし、広告代理店は「ホームページ制作後の集客サポートまでが前提のサービス」を提供しています。ホームページの構築からホームページが完成した後の集客に至るまで一貫して依頼できるのがメリットです。

フリーランス

フリーランスへの委託は、ホームページ構築を外注したいものの、コストを抑えたい方におすすめです。依頼費用は10万円~20万円が相場であり、1ページあたりで換算すると数千円〜といった価格でホームページを構築してくれるケースが多いです。
制作会社や広告代理店と比べて大幅なコストダウンが叶いやすい一方で、クオリティに個人差があったり、大規模なサイト構築には対応していなかったりすることも少なくありません。
コスト重視で、クオリティや対応力の低さにはある程度許容できる方に向いている依頼先でしょう。

CMS

CMSを活用してホームページ制作を行う場合、かかる費用は初期費用と月額の利用料です。初めてCMSを導入する際、初期費用として数万円~10万円ほどかかることが多い傾向にあります。定期的に発生する月額の利用料はサイトの規模によって異なり、低額なケースで5,000円程度、高額な例では30万円ほどの費用が発生します。
とはいえ、いずれにせよCMSを使って自社でホームページを構築する際は、外注費用がかからないため、最もコストを抑えやすい方法です。
ただし、CMSを使ったWEBサイト構築を制作会社に依頼する際には、上記の費用に加えて制作費用がかかるため注意してください。
なお、比較的利用実績の多いCMSは以下の通りです。

CMS名 費用 特徴
WordPress 初期費用:0円

Free:月額0円

Personal:月額400円(年一括払い)

Premium:月額900円(年一括払い)

・0円から利用が可能

・世界中でとくに利用されている

・カスタマイズの自由度が高い

公式サイト:https://wordpress.com/ja/

Wix 初期費用:0円

無料プラン:0円

ホームページプラン:月額900円~

ビジネス&Eコマースプラン:月額1,800円~

・パワーポイントのような感覚で直感的な操作が可能

・様々な用途・業種向けにテンプレートを多数展開

・フォームの作成が容易

公式サイト:https://ja.wix.com/

b→dash 初期費用:要問合せ

月額費用:要問合せ

・国内の有名企業が多数導入

・複数のシステムの自動連携が可能

・ノーコードだから操作しやすい

公式サイト:https://bdash-marketing.com/function/

CMSを活用する際には、上記のサービスも視野に入れながら、自社にマッチするシステムを探してみてください。

【サイトの種類別】WEBサイト構築費用の相場

WEBサイト構築費用の相場は、サイトの種類によっても異なります。WEBサイト構築では「コーポレートサイト」「ECサイト」「採用サイト」「ランディングページ」の4つの種類の依頼が多いです。

それぞれ、どれくらいの費用がかかるのかを解説します。

サイトの種類 構築費用
コーポレートサイト 簡易的なサイト:30万円~

コンサルも含めて依頼したサイト:600万円~

ECサイト 簡易的なサイト:50万円~

カスタマイズしたサイト:300万円前後

MA設計のサイト:600万円~

採用サイト 必要最低限のサイト:100万円~

オリジナルデザインのサイト:300万円前後

フルオーダーのサイト:400万円~

ランディングページ 静的デザインのサイト:15万円~

動的デザインのサイト:25万円~

オリジナルデザインのサイト:100万円前後

コーポレートサイト

コーポレートサイトの構築費用は、低額な場合で30万円~、高額な例では600万円以上かかります。
コーポレートサイトとは、企業の紹介や案内を目的として構築するサイトの種類であり、主に「会社概要」「サービス紹介」「製品情報」「採用情報」などを発信します。
スマホやパソコンの利用が当たり前となった現代では、ほとんどの企業がコーポレートサイトを所有・運用している状況です。
既存のテンプレートを使った簡易的なコーポレートサイトであれば、数十万円程度のコストで外注しやすいものの、集客やブランディング、コンサルも視野に入れた依頼になると、費用は数百万円にも及びます。
サイトの規模だけではなく、依頼内容によっても費用が変わることを頭に入れておきましょう。

ECサイト

インターネット上で商品を販売するために欠かせないECサイトの構築費用は、50万円~600万円、もしくはそれ以上と、ややコーポレートサイトよりも高くなる傾向にあります。
低額になりやすいケースは、オープンソースやASPと呼ばれるプログラム・システムを使った簡易的なECサイトである場合です。
しかし、独自性を持たせるためにカスタマイズを行うと、300万円前後の費用が発生します。MA設計や完全オリジナルのECサイト(フルスクラッチ)を依頼すると、600万円以上かかることがほとんどです。

採用サイト

採用サイトの構築費用は、「どのような機能を採用するのか」「何を目的として構築するのか」などによって費用が大きく異なります。
たとえば、WEBサイト本体はテンプレートを活用し、コンテンツは募集要項や選考手順、お問い合わせフォームなど必要最低限のみにとどめる際には、100万円強で構築できることが多いです。
しかし、オリジナルデザインを取り入れたり、社員インタビューなどのコンテンツを掲載したりする際には、300万円前後の費用が必要となります。
デザインから設計に至るまでフルオーダーでの制作依頼となるほか、動画コンテンツや採用コンテンツを充実させる場合には、400万円以上の費用がかかることがほとんどです。

ランディングページ

リスティング広告やSNSからの飛び先のページとして用いられることが多いランディングページの費用相場は、15万円~100万円です。
他の種類のサイトと比べて遷移先が少なく、コンテンツのボリュームや数も多くないことから、費用相場は比較的低額です。ページ上で複雑な動きのない静的なデザインであれば安く構築しやすい傾向にあります。
一方で、動的なデザインは工数や時間がかかるため、ランディングページであっても少なくとも25万円はかかることがほとんどです。
デザインテンプレートを活用し、制作会社からのアフターフォローもない場合には、低額で依頼できることが多いです。しかし、オリジナルデザインの実装や専門性の高いマーケティングサービスも同時に依頼すると、100万円ほどかかることもあります。

WEBサイト構築後にかかる「メンテナンス費用」について

WEBサイトでは、構築費用のほか構築後のメンテナンス費用もかかることを覚えておかなければなりません。
WEBサイト構築後のメンテナンス費用の概要や、具体的な金額について触れていきます。

WEBサイトにおける「メンテナンス」とは

WEBサイトにおけるメンテナンスとは、サイトの定期的な改善や最適化を指します。

  • セキュリティをアップデート
  • ドメインやサーバーの保守
  • 外部システムとの連携 など

定期的にWEBサイトをメンテナンスしなければ、サイトの安全性が低下し、悪意のあるユーザーからの攻撃を受けるリスクを高めます。また、セキュリティに問題が生じていると、ユーザーがWEBサイトにアクセスした際にエラーメッセージが表示されることもあり、訪問者の離脱を招くことにつながります。
外部システムとの連携している場合、連携先の仕様変更に伴う対応や不具合への対応などを依頼する必要があるでしょう。外部システム側も日々様々な機能を実装したり、システムを変更したりと変化しているため、その都度対応しなければなりません。
いずれにせよ、自社のWEBサイトを常に最適化させるためにも、メンテナンスは必須です。

費用は保守内容によって異なる

WEBサイト構築後のメンテナンス費用は、保守内容によって異なります。主な保守の内容としては以下が挙げられます。

  • ドメインの管理代行
  • WEBコンテンツ/WEBサイトの運用代行
  • WEBコンテンツ/WEBサイトの管理代行
  • ヘルプデスクサポート
  • アクセス解析などのレポート(マーケティングレポート)

依頼するメンテナンスは、必ずしも上記の全てである必要はありません。一部を自社で担い、自社で対応できない部分を外部に委託するといった選択肢もあります。
どこまでの範囲の保守を依頼するのかによって、費用が異なることを覚えておきましょう。

費用は10,000円~

WEBサイト構築後のメンテナンス費用は10,000円~です。
保守の全てを制作会社などの外部へ委託するケースは少なく、部分的に自社で行う企業が多いため、比較的低額な傾向にあります。
また、WEBサイト構築直後は保守の全てを外注し、外注先からの定期的なマーケティングレポートなどを参考にしながら徐々に内製化していく企業も存在します。
予算と照らし合わせながら、自社でどこまで保守の対応ができるかを確認してみてください。

WEBサイトの構築費用を抑えるためのポイント5つ

WEBサイトの構築費用は決して低額なものではないため、少しでもコストダウンしたいと考える方は多いでしょう。
本項からは、WEBサイトの構築費用を抑えるためのポイントを5つ解説します。

可能な範囲で自社で素材を揃える

WEBサイトの構築費用を抑えたい方は、まず可能な範囲で自社で素材を揃えましょう。自社サイトで使う画像や動画のコンテンツは、外注先に撮影を依頼せずに自社で対応したり、社員インタビューのような内容では自社で取材・文章作成を行ったりすると、外注費用を抑えやすくなります。
手間や時間はかかるものの、自社での対応範囲が広ければ大幅にコストカットできるため、社内でどれほどのリソースを割けるかを確認してみてください。

「依頼する作業」を絞ったうえで外注する

WEBサイトの構築で費用を抑えるためのポイントのひとつが、依頼する作業を絞って外注することです。
自社のWEBサイトの構築を一から全て依頼すると、費用が高額になりがちです。とくに、サイトの規模が大きい場合は、数百万円単位の費用が発生するため、依頼する作業は厳選する必要があります。
CMSを使ってWEBサイトの骨子を自社で作ったり、サーバーやドメインの取得を担当者が担ったりすることで、コストを下げやすくなるでしょう。

複数の制作会社などから見積もりをとる

制作会社や広告代理店、フリーランスなどに外注する際には、いくつか候補の依頼先をピックアップして見積もりをとりましょう。同じ依頼内容であっても、見積もり先によって提示される金額には大きな違いがあります。
各社からの見積もりの内容を比較しながら、予算内で対応してくれる依頼先を探してみてください。ただし、相場を大きく下回るような格安業者には注意が必要です。技術面や対応力などに問題を抱えている場合もあるため、相場を目安にしながら優良企業を探してみましょう。

サイトの規模を見直す

サイトの規模を見直すことで、WEBサイトの構築費用を抑えやすくなります。大規模なサイトは高額になる傾向にあるため、「本当にこのコンテンツが必要なのか」「情報量は適切であるか」など、規模を縮小できないか考えてみましょう。コンテンツ数やボリュームを減らせれば、必然的にコストも下がります。
ユーザーのニーズを満たしつつ、どこまでサイト規模を縮小できるのか慎重に考えてみてください。

ページ数を調整する

WEBサイトを構築するにあたって、コストを削減したいときにはページ数を調整してみましょう。ページ数が多いと依頼先の負担が増えるため、費用も高くなりがちです。可能な範囲でページ数を減らすことで、WEBサイトの構築費用を抑えられるでしょう。
もしくは、WEBサイトの構築段階で依頼するページ数を少なめにし、構築後に自社でページを追加するといった方法もあります。自社でページを追加する際には、IT分野に精通していない担当者でも使いやすいCMSでWEBサイトを構築することがおすすめです。

WEBサイト構築で失敗しないためのコツ

WEBサイトの構築では、失敗を避けたいものです。高額な費用がかかるため、リスクや問題は徹底的に排除して、WEBサイト構築の実現を目指す必要があります。
初めてWEBサイトを構築する方は、失敗しないためのコツについて把握しておきましょう。

費用面のみを重視しない

WEBサイトの構築を外注する際、依頼先は費用面だけを重視して選ぶのは避けましょう。「他の制作会社よりも格安だから」「相場を下回る見積もり額だったから」などの理由で選ぶとWEBサイトの構築で失敗するリスクがあります。
経験や実績の不足が理由で見積額が低額になっていたり、あるいは、後からオプションサービスを追加することが前提で結果的に高額になったりするケースが少なくありません。
WEBサイトの構築で失敗しないためにも、実績やスキル、サポート体制なども重視して選びましょう。

BtoBやBtoCなど強みをチェックしたうえで外注先を選ぶ

WEBサイトの構築で失敗しないためにも、BtoCやBtoBなど各企業の強みをチェックしたうえで外注先を選びましょう。自社の扱う商材がBtoCであれば、「BtoC向けWEBサイトの構築」が豊富な制作会社などへの相談が適切です。
制作会社によって強みや得意な領域、実績の多い分野などが異なるため、しっかりと情報収集したうえで外注先を選びましょう。

マーケティングに精通する外注先に依頼する

WEBサイトの構築を外注する際には、マーケティングに精通する制作会社などを選びましょう。
単純にWEBサイトを構築し、公開するだけでは十分な集客はできません。顧客やターゲットのニーズをきちんと理解したうえでWEBサイトを構築しないと、せっかくサイトを公開しても訪問者が少ない状況が続いてしまいます。
マーケティングに精通する企業であれば、顧客やターゲットに沿って必要な施策を盛り込んだWEBサイトを構築してくれます。依頼先選びで迷ったらマーケティング分野への理解があるかをチェックしてみてください。

ホームページの目的を明確にする

「なぜホームページを作るのか」といった目的を明確にすることは、WEBサイトの構築で失敗を回避するためにも重要です。
ホームページの目的が漠然としていると、そもそもどのような方向性のサイトを作るべきかも曖昧になってしまいます。「集客のため」「採用のため」「ブランディングのため」など、ホームページを作る目的は様々であるため、まずは自社が何のためにサイトを構築しようと思っているのかを明確にしてください。

まとめ

本記事では、WEBサイトの構築費用について解説しました。
WEBサイトの構築は、現代の企業にとって必要不可欠と言っても過言ではありません。とはいえ、自社で全てを構築することは難しく、一般的には制作会社や広告代理店などに依頼することが多いです。「どこに依頼すると、どれくらいの費用がかかるのか」は最低限把握したうえで計画を立てる必要があります。
WEBサイトの構築を検討している方は、自社の予算を明確にしたうえで、どのような依頼先を利用すべきかを考えてみましょう。

WEBサイトの構築では、単純にホームページを作るだけでは不十分です。集客に繋がるWEBサイトを構築するには、競合調査や要件定義なども必要となるため、それぞれに対応できる企業へ依頼する必要があります。
シーラベルでは、競合調査から要件定義、BtoBマーケティング支援などに対応しているため、集客効果の高いWEBサイトの構築が可能です。
サイト構築済みの場合は、GA4を使ったサイト分析から改修することもできます。
ぜひ、BtoB商材を扱う企業担当者の方は、シーラベルへご相談ください。

「シーラベル」BtoBセールスマーケティング支援の詳細はこちらから