株式会社大阪エル・シー・センターは、電話代行事業とレンタルオフィス・貸会議室の事業を展開している会社です。25年の実績を持つ『CUBE電話代行サービス』にくわえ、士業向けの電話代行サービス『My Team108』を新しくスタートするにあたって、マーカスにマーケティング支援をご依頼いただきました。
LPと郵送DMの施策を中心に展開し、1年間で士業の利用者数15%UPに成功しています。マーカスご利用前に抱えていた課題と実施した施策、成果、マーカスへの評価について、代表取締役の岡本 暢一様にお話を伺いました。
(以下、敬称略)
マーカスコンサルタント
中能 麻衣(Nakayoku Mai)
プロジェクトマネージャー・制作ディレクター/MA・SFAコンサルタント
人材紹介会社でリクルーター・キャリアアドバイザーを経験後、ランサーズでは制作ディレクターとしてコンテンツ進行や品質管理、営業・採用にも幅広く携わる。2022年よりシーラベルに参画し、BtoBマーケティング領域のプロジェクト推進やITツールの導入支援を担当。業務設計から運用定着まで一貫して伴走する他、制作進行・顧客対応・採用など多岐にわたる業務を行っている。「お客様のビジョン実現を、自分自身のビジョンとして捉えること」を信条とし、スピードと丁寧さを両立した対応力でクライアントから信頼を得ている。
ベンチャー企業ならではの“熱量”に期待してマーカスに依頼
事業紹介・担当業務
(株式会社大阪エル・シー・センター/代表取締役 岡本 暢一様)
中能:まずは貴社の事業内容とご担当の業務について、ご紹介いただけますか。
岡本:弊社は1948年に創業し、レンタルオフィス・貸会議室の事業と電話代行事業を柱に経営しています。今回マーカスにお願いしている電話代行サービスは提供開始から約25年の歴史があり、現在は『CUBE電話代行サービス』と、士業向けの電話代行サービス『My Team 108』の2つを展開しています。
弊社の電話代行サービスの大きな特徴であり、もっともこだわっているのが電話応対品質です。電話代行やコールセンターの中には、オペレータをパート・アルバイト・在宅ワーカーで対応している企業が多いですが、弊社は全員が正社員で、秘書検定と電話応対技能検定の2つを取得している有資格者が対応します。1000時間以上の研修プログラムを受講し、現場での実践を積み上げながら知識と技能、臨機応変な対応力のスキルセットを身につけているほか、相手に寄り添うような温かな対応も大切にしています。
また、オペレータは全員、オフィス内のセンターで受電業務にあたっており、プライバシーマークも取得済みです。個人情報取り扱いに関するセキュリティ水準が高い業種の方にも、多くご利用いただいています。
私は経営者として事業全体を統括しているほか、マーケティングや販促に関わる業務も行っています。
抱えていた課題
中能:マーカスを活用する前に抱えていた課題をお聞かせいただけますか。
岡本:『CUBE電話代行サービス』は全業種を対象としたサービスですが、士業に特化した電話代行サービスを提供したいと考え、『My Team 108』として新しく立ち上げることにしました。
士業では「通話時間が長くなっても新規相談者をしっかり取り込める電話応対をしてほしい」「聞き取りする項目を増やしたい」「Q&Aを増やしたい」といったニーズが多く、これらの要望に柔軟な対応ができるサービスを提供したかったためです。
かつ、士業の方からご要望の多いチャット等での即時報告なども全て盛り込まれている、コストパフォーマンスの高いサービスにすることで、一人事務所でやられているような先生方にとってもご契約のハードルが下がると考えました。
まずはMy Team 108の認知度を上げて利用者数を増やしていく必要があるため、ランディングページやDMなどの施策を行いたかったのですが、私のリソースが全く足りないということが一番大きな課題でした。そこで、マーカスに依頼したというのが経緯です。
(左:株式会社シーラベル/ 中能 麻衣 右:株式会社シーラベル/ 渡辺 敬吾)
マーカスを選んだ理由
渡辺:弊社にご依頼いただいたきっかけは、共通の知り合いからの紹介でした。岡本様からご相談いただいたのは、My Team108の立ち上げに際してマーケティング施策をやっていきたいということと、HubSpotを導入したばかりなので運用のサポートをお願いしたいというお話でした。
岡本:シーラベルさんも『マーカス』という月額制の支援サービスを始めたばかりで、正直なところサービス内容はよくわかっていなかったのですが、依頼を決めた理由を挙げるなら、熱量の高いベンチャー企業だったからです。
弊社のお取引先にはベンチャー企業の方々も多くいらっしゃり、私も起業家の集まりに顔を出していました。その中で感じるのは、勢いのあるベンチャー企業は情報を得る姿勢だったり、仕事の質だったりが非常に高いということです。高い熱量でMy Team108のマーケティング支援をしてくれることに期待して、マーカスに依頼させていただきました。
渡辺:マーカスを立ち上げた背景として、お客様のマーケティング課題をキャッチアップしながら、必要なスキルとリソースを柔軟に提供できるサービスを提供したいという思いがありました。制作物単位での契約とは違い、何でもやりますというサービスであるが故にスタート当初は試行錯誤の連続で、岡本様から助言をいただきながら改善・強化を図ってきたところもあります。
岡本:マーカスは、WebサイトやDMなど、やりたい施策を全てカバーしている点で利用しやすいと思いました。契約前にクリエイティブ面の相性までは判断できないですが、仮に合わなかったとしてもHubSpotのサポートをしてもらえるので契約して損はないなとも思いました(笑)。
士業の利用者数が1年間で約15%UP
支援内容:士業向けLP制作 / 郵送DM/ HubSpot 運用サポート
中能:My Team 108のマーケティング支援で初めに実施したのは、弁護士・法律事務所向けのランディングページ制作です。ワイヤーフレームやUIデザイン、コピーライティングなどの方向性が定まったら各士業に横展開したいというご要望でしたので、続いて司法書士、行政書士、社労士、税理士・会計士向けのページを制作していきました。
次に、郵送DMの施策を実施しています。現在も進行中ですが、弁護士・法律事務所、司法書士事務所、社労士事務所に向けて複数回送付しています。ターゲットである士業の方々の共感醸成や、ひと目でサービスのメリットが伝わるビジュアル・コピーライティングを意識し、複数のパターンを展開しました。
これらの施策と並行して、HubSpotの運用サポートを実施しています。過去に解約されたお客様や、営業で失注したお客様にも継続的にフォローしていきたいというお話を受けて、設定フォローと業務フローの整理をしました。また、社内で運用しやすいよう、社員向けマニュアルも作成しています。
このほか、岡本様から随時いただくご相談やリクエストに応える形で、Webサイト改善やSEOなど、大小含めて様々な施策を実施しています。
マーカスを活用して得られた成果
中能:マーカスを活用してどのような成果を得られているか、お聞かせいただけますか。
岡本:士業の利用者数が、施策をスタートしてから1年間で約15%UPしました。マーカスにお願いしていなかったら、このスピード感と品質で各士業のランディングページや郵送DMを一気に進めることはできなかったと思いますし、良い結果が出ていると思っています。
また、マーカスは月額制なので、複数回送付すると制作費用の部分が抑えられて全体コストが下がっていく点もメリットだと捉えています。
クリエイティブ面でいうと、これまでちょっとしたコピーライティングは自社で対応していましたが、マーカスに一元化したことで、素人が作るのとは違う統一感のあるメッセージを発信できるようになりました。
「ここまでやってくれるのか」がわかって契約プランをアップ
マーカスへの評価
中能:マーカスを活用してみて、どのような所感をお持ちでしょうか。
岡本:私の時間が取れないために、やりたくても後手に回っていたことをスピーディに形にしてもらえるので非常に助かっています。最初からいろいろお願いしたというよりも、一緒にやり始めてから「そこまで対応してもらえるのか」ということがわかってきたのと、費用に対する納得感も持てたので、途中で契約プランを上げて、より多くのことを依頼できるようにしました。
とくにHubSpotは、マーカスのサポートがなかったら導入したものの手つかずの状態になっていたと思うので、着々と運用を進められていることに感謝しています。中能さんは仕事が早く、背中を押してくれるところも助かっています。
中能:複数の施策を同時に進めていると、どうしてもタスクや確認事項が煩雑になりがちなので、ひと目で進捗状況やタスクの期限を確認できるように管理シートで共有しながら進めさせていただきました。
岡本様からのご要望を一つずつ整理しながら施策のスピードが落ちないように進めることを意識してきたのですが、一方で、マーケティング支援という中では弊社からもっと提案できたことがあったのでは、という反省もしています。
岡本:施策の結果が出始めると、修正すべきことや優先順位を変えるべきことも出てきます。まずはスピードを重視してどんどん進めていくようにしましたが、本来なら、どこかで結果を区切って取捨選択していくことをやったほうがいいとは思っています。
渡辺:最初に岡本様と共有した目標値はもっと高く、マーカスとしてはまだまだ道半ばだと思っています。ご支援できる範囲の広さがマーカスの特徴ですが、提案の量・質、各施策におけるスキル面、体制面など、もっと向上していける点があるというのが正直なところです。
常に前進している組織・サービスであるように、しっかり内省することも大事にしています。短期的な結果に終始するのではなく、中長期の視点で真にお役に立てる存在になれるように取り組んでいきます。
今後の展望
中能:今後のマーケティング活動で取り組んでいきたいことがありましたら、お聞かせください。
岡本:マーカスを活用して、マーケティングの知見は広がってきました。これまではアウトプットのスピードを重視してきましたが、今後は販促活動の結果を一元管理しながらKPIを設定して、PDCAをスピーディに回せる体制を作っていきたいと考えています。この仕組みづくりにおいても、ぜひマーカスに支援してほしいと思っています。
中能:最後に、貴社の電話代行サービス事業における今後の展望を教えてください。
岡本:多くの事業者は、新規顧客獲得にWebサイトやWeb広告といったデジタルのマーケティング施策を重視していますが、「電話」はお客様の印象や気持ちを即座に大きく動かせる貴重なタッチポイントだと思っています。アナログな手法のように思われますが、お客様が困っているポイントで、人と人とのつながりが感じられる電話応対をすることで、LTV向上における効果も期待できます。
社内の業務効率化だけでなく、新規顧客を増やす、既存顧客の対応力を上げてLTVを向上させるという視点から電話代行サービスを捉えると、費用対効果の面でも大きなメリットを感じてもらえると思っています。
そして、これらを実現するには、どのような場面でも相手に安心感と信頼感を与えられる電話応対品質が不可欠です。1本1本の電話を、一人ひとりのお客様を大切にするという、普遍的でありながら現代のビジネスにおいて希薄になりがちなところを、私たちは電話というコミュニケーションを通じてサポートしていきたいと考えています。
マーカスコンサルタントから
岡本様は常にお忙しくされているので、タスクが漏れていそうだなというときはリマインドさせていただくなど、できるだけお手間を取らせない進行を心がけました。また、岡本様は長くマーケティング活動に携わってきているので、様々な経験をお持ちです。たくさんの学びがあり、気づきを得る機会も多々あります。私自身のノウハウを磨きながら次の提案やアクションに活かし、より貢献度の高いパートナーになれるよう精進してまいります。
(マーカス コンサルタント:中能 麻衣)
■企業紹介
社名: 株式会社大阪エル・シー・センター
事業内容:
- 所有物件賃貸業
- レンタルオフィス運営、管理
- 貸し会議室運営、管理
- 電話代行サービス/コールセンター運営