シーラベルにHubSpot「CMS Hub」を活用したオウンドメディア構築を委託

SoZo株式会社は、ブライダル業界におけるWebマーケティングの人材育成やコンサルティングを主力事業として展開している会社です。

同社では、2022年2月にビジネスパーソン向けのSDGs教育事業を立ち上げ、そのオウンドメディア「ツヅケル SDGsビジネスニュース」の制作をシーラベル社に委託。制作ツールとして米国HubSpot社のコンテンツ管理システム「CMS Hub」を採用したため、シーラベルが日本のWebマーケティングの基準に適合する機能を開発し、SEO対策を強化しました。

「ツヅケル SDGsビジネスニュース」を開発した経緯やシーラベル社を選定した理由、委託内容などについて、代表取締役 あつみゆりか様にお伺いしました。

ビジネスパーソンの”SDGs教育”を推進し、日本の企業力を高めたい

SoZoあつみゆりか

会社紹介

当社は、「個人のスキルを社会のスキルに」というビジョンのもと、ビジネスパーソンの学び直し(リカレント教育)を支援する事業を展開している会社です。

提供領域は二つあり、一つはブライダル業界のマーケティング領域です。eラーニングやコンサルティングを通じてWeb集客のノウハウを提供し、ブライダル関連企業のマーケター育成をご支援しております。

もう一つが、ビジネスパーソン向けのSDGs教育の領域です。今年(2022年)2月に「SDGsビジネスラーニング」という企業研修eラーニングのサービスを立ち上げ、約2ヶ月で受講者数が1万6千人を突破しました。

また、8月にはSDGsの基礎知識やビジネスへの活用方法について学べる新メディア「ツヅケル SDGsビジネスニュース」をリリースしたところです。今回シーラベルさんには、このメディアをHubSpotの「CMS Hub」で制作していただきました。

SoZo

”学び直し(リカレント教育)”とSDGsの重要性

私は以前から、企業が世の中のパラダイムチェンジに対応しながら競争力を高めるには、社員の「学び直し」が不可欠だと考えていました。しかし、企業の人材育成研修は階層別研修やコーポレートガバナンス研修などに限られ、本質的にビジネスに役立つ知識やスキルを習得する機会はほとんどありません。

例えば、日本企業のDX人材不足は20年くらい前から指摘されていましたが、人材育成に投資してこなかったことで、未だに同じ課題を抱えています。またブライダル業界も同様で、新郎新婦の情報収集デバイスのWeb化が進んでいるにも関わらず、多くの企業がWebマーケティングを不得手としています。

SDGsについても私は、同じ危機感を覚えました。欧米が仕掛けてきたパラダイムチェンジに対して手をこまねいたままだと、日本企業は世界の市場から取り残されるかもしれないと。

そもそもSDGsは従来のCSRの取り組みとは異なり、事業活動における調達から製造、物流、販売、消費などのサプライチェーン全体で推進する必要があります。取り組まないことがリスクであり、ビジネスチャンスを逃すことになるSDGsは経営の根幹に関わるため、すべてのビジネスパーソンが学ぶべきことなのです。

今年4月の東証の市場再編では、上場企業に対してESG(環境・社会・企業統治)への対応強化が求められており、SDGsの重要性は今後ますます高まるでしょう。

そのような課題認識のもと、当社のような小規模な会社でも人材育成の面で日本社会に大きく貢献できるのではないかと考え、SDGs教育の領域にチャレンジすることにしました。

スピーディにマーケティングのPDCAを回せるHubSpotを採用

SoZoあつみゆりか

「ツヅケル SDGsビジネスニュース」を企画した背景

前職でメディアの編集長をしていた経験から実感していることですが、新規サービスを育てるにはオウンドメディアが有効です。

現在、市場にはSDGs関連のメディアが多数ありますが、ビジネス領域に特化したメディアはまだ多くありません。いわばブルーオーシャンの領域なので、当社のような後発参入企業でも先行者利益を獲得できると考えました。

「ツヅケル SDGsビジネスニュース」では、SDGsの各目標に向けた企業の取り組み事例を中心に、ビジネスに役立つ幅広い情報を取り扱っています。このメディアでビジネスパーソンがSDGsに関する学びを深め、事業にイノベーションを起こす一助となればと考えています。

シーラベルに依頼した経緯

「ツヅケル SDGsビジネスニュース」の制作にあたり、ノーコードで自由に編集でき、なおかつリードナーチャリングにも活用できるCMS(コンテンツ マネジメント システム)を探していました。メディアの記事は生ものなので、自社でどんどん編集・更新し、スピーディにマーケティングのPDCAを回したいと考えたからです。

価格も含めてすべての要件を満たしていたHubSpotを採用し、その開発およびサイト構築の委託先としてシーラベルさんを選定させていただきました。

複数社検討した中でシーラベルさんを選んだのは、代表の渡辺さんとお話をした際に、一緒にディスカッションや試行錯誤をしながらパートナー的に協業できそうだと感じたからです。また、お問い合わせに対するレスポンスが早く、予算にマッチしていたことも決め手となりました。

SEO対策強化のため、HubSpotに実装されていない機能を開発

シーラベルが支援した内容

今回、サイト全体の構成とテキストは当社で用意し、それらをシーラベルさん側でデザイン・実装してもらう形で進めました。

また、オウンドメディアとしてはSEO対策が必須ですから、シーラベルさんにはSEOに対応したページ構成で構築していただけるようお願いしました。

ただ、HubSpotは米国のサービスなので、テンプレートや機能が日本のWebマーケティングの基準に最適化されているわけではありません。そのため、HubSpotに実装されていない機能については開発する必要がありました。

一例を挙げると、

  • ページ上部にメニューを表示する
  • ページ右側におすすめ記事やランキングを表示する
  • 問い合わせフォームを入力後に確認画面を表示させる

などの機能をシーラベルさんに開発していただきました。

また、機能のパーツを組み合わせてモジュール化していただいたことで、モジュール単位で効率的に編集できるようになりました。

日本の基準に合った良質なオウンドメディアを構築

SoZoあつみゆりか

シーラベルを利用した感想

オウンドメディアとして良質なサイトを構築でき、大変満足しています。

シーラベルさんに最も感謝しているのは、ハードルが高い要望にも真摯に向き合ってくださったことです。HubSpotの仕様上実現が困難な場合は、その要因を調べて逐一教えてくださったり、代替案を出していただくなど、きめ細かな対応で安心感がありました。

テキスト中心の欧米のWebサイトと違い、日本では画像やレイアウト、配色などのビジュアル要素も重視されるため、デザイン面でも大変ご尽力いただきました。離脱率を下げるためのデザイン要件を色々とお伝えしましたが、デザイナーの方が根気よく頑張ってくださったおかげで視認性の高いサイトになったと思います。

また、シーラベルさんはコンテンツマーケティングに精通していらっしゃるので、効果的なコンテンツを作る上での認識合わせがスムーズにできました。

今後の展望

今後は「ツヅケル SDGsビジネスニュース」を自社でしっかりと運用・育成し、いずれはSDGsの専門メディアとして代名詞的なポジションを獲得したいと考えています。

リリースしたばかりでSEOなどの効果はこれからですが、すでに多方面の方々とコンテンツ企画の話が進んでいます。例えば最近では、現役大学生とコラボした産学連携プロジェクトがスタートしました。

「【Z 世代】SDGs シューカツ解体白書」(仮)産学連携プロジェクト、ついに始動

https://www.tsudukeru.com/news/article/n3

さまざまなオリジナルコンテンツを企画・掲載して強いコンテンツに育てつつ、営業やリスティング広告などの施策も地道に積み上げていく予定です。

SEOや広告が効いてリードが増えればリードナーチャリングのフェーズに入るので、「Marketing Hub」や「Sales Hub」の導入も視野に入れています。それらの運用方法や活用方法についても、シーラベルさんにサポートしていただけたらと思っています。

■企業紹介

SoZoあつみゆりか

社名:SoZo株式会社

事業内容:スクール事業企画運営/eラーニングの企画運営

     資格検定の企画運営/コンサルティング事業    

URL:http://www.sozoinc.jp